シェイクスピアが怖い話

爪がぺらぺらになって割れてしまうので、普段ネイルはしていません。

今回はミスユニバース地方大会の審査員やらハロウィーン・パーティーやら催しが続くので久しぶりのジェルネイルです。

秋ならではのボルドーで❤❤❤やっぱりネイルはテンション上がりますね❤❤❤

さて、ネイリストさんはまだ20代半ばの女子。その会話が可笑しくて、私が原稿資料の文庫本を持っていたら、

「何読んでるんですか?」

「ああ、これ?仕事で久しぶりにシェイクスピアを読み返してたの。」

「シェイクスピアって誰ですか??」

「ええ?!シェイクスピア知らないの?!」

「何人ですか??っていうか『シェイクスピア』って名前、怖くないですかぁ??」

「怖く?!((爆笑)))」

そして話題は第二次世界大戦の満州国へ。

「私の母は中国の、当時の満州国で生まれたのよ、その時の皇帝は愛染覚羅溥儀と言って・・・。」

「愛染???長っ!人の名前ですか?中国に皇帝がいるんですか?」

「昔は社会主義国家じゃないから。満州はわかるの?」

「満州・・・私、知識レベルがヤバイってよくバカにされるんですよね~やっぱヤバイですよね~、全然勉強できなかった。」

「確かにシェイクスピアと溥儀が誰かくらいは知らないとヤバイ(笑)でも、勉強ができないのは興味が持てないからで、先生の教え方も悪いよね。」

「そうか!先生が悪かったのか!」

「(((笑)))」

私が、「先生が悪い」と言ったのは冗談ではなく本心。だって彼女は、ジェルネイル三種の違いをきちんと理解し覚えていて、滑らかな口調でわかりやすく私に説明してくれたし、ジェルネイルを仕上げるまでの複雑な工程をスムーズにこなして、何といっても、今まで出会ったどのネイリストさんよりも丁寧でかつ器用で上手、仕上がりが美しい上に作業が早かったのです。

ネイリストさんになった理由を聞くと、狭いスペースでどこででもできて自由も利くし、手に職をつけておけば途中別の仕事がしたくなったり遊びたくなってもまた戻ることもできるから、等々とってもしっかり考えているのです。自由な部分と、堅実な将来設計のバランスが取れた考えの持ち主で、こんな賢い子がバカなわけがないと。こんな子が落ちこぼれてしまうのは、今の学校教育に問題があるとしか思えませんでした。

かく言う私も今はモノを教える立場にあって、教えることの難しさを実感しているわけですが。