<初心者オススメ度★★★★☆ 愛好家オススメ度★★★★★>
<一緒に観る人・・・大好きな人、もしくは大好きだった倦怠期中の人と>
この作品、私の中にはR.アラーニャと L.ヴァドーヴァの『ロメオとジュリエット』にという金字塔があります。
(ゲオルギウとネトレプコのジュリエットはNG。あんなぶっとい声の14歳ジュリエットはあかんやろ。。。)
ロメオと言えばアラーニャ、彼以上のロメオなんてこの先観ることができるかしら?!
と、ずっと思っていたわけですが、V.グリゴーロが演るというじゃありませんか!しかもジュリエットはD.ダムラウですよ!
イタリア人であるグリゴーロのフランス語が、ネイティブのアラーニャとどのくらい差があるのかは、日本人でフランス語なんてさっぱりわからない私には無関係。
グリゴーロのロメオ、私は好きです。
アラーニャのちょっと不安定な声と歌唱は、彼のキャラクターとも相まってドキドキと母性本能をくすぐられますが、グリゴーロの絶対ぶれない安定感を保ちながら少年のような若々しさと甘さをもつ声と歌唱にもメロメロです。

観劇後、友人たちと待ち合わせて会食の約束だったので、メイクが崩れないようにと必死で我慢していましたがもうダメ。
二人の死のシーン、「神よ私たちをお赦し下さい。」でもうボロボロボロっとT¬Tウルウル
これを泣かずに観ていられる人っているのでしょうか。
彼らは愚かだけれど、ただ湧き上がる好きだという純粋な思い、その思いに身を委ねられる若さ清らかさ。
それを、あの声で唄われて平然と座っていろという方がムリ~
おかげで私はまつ毛が半分取れたままお店に行って、食事中に鯛茶漬けの上に落としたという。
私的欠点はグリゴーロのヒゲだけでした。。。なんでイタリア男子ってヒゲを剃りたがらないのでしょうね??
シンプルな舞台に美しい衣装が映え、何とも言えないロマンティックな舞台でした。
METライブビューイング2016-2017『ロメオとジュリエット』グノー
上映期間:2017年2月25日(土)〜3月3日(金)
指揮:ジャナンドレア・ノセダ 演出:バートレット・シャー
出演:ディアナ・ダムラウ(ジュリエット)、ヴィットーリオ・グリゴーロ(ロメオ)、エリオット・マドール(マキューシオ)、ミハイル・ペトレンコ(神父)
- 上映時間
- :3時間15分(休憩1回)[ MET上演日 2017年1月21日 ]
- 言語
- :フランス語
- 関連記事;オペラと私